マクルスフィールドタウンFCの記録

マクルスフィールドタウンFCの日々を記録/不定期不真面目更新

VS クルーアレクサンドラ

Macclesfield Town FC 3-3 Crew Alexandra

2019年 2月10日(日) 日本時間 0:00キックオフ
Moss Rose Stadium
ATND:3,772

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 実に6年ぶりとなったMoss Roseでのアレックス戦。

チェシャーダービーとしてはいまいちな客入りも、サポーター同士なかなかに煽り合う妙な熱を持つ立ち上がり。

お互い地にボールが着かないなんともリーグ2らしい展開を先に制したのはアレックス。
前半3分、適当に最終ライン裏へ放り込んだボールに反応したJordan Boweryがケルハーを出し抜き、不用意に飛び出したGKオハラの頭上を越える技ありシュートでクルーアレクサンドラが先制。

あぁまただ。
サイドでボールホルダーを押し込んだ後の対策がない。
ボールホルダーにしっかりプレスが掛かっていないのにDFラインを上げてしまって裏を突かれる。
これはもう一朝一夕で治るものではなさそう。

守備は悲観的ながら、攻撃陣は新加入のンタンブウェの展開力とバランス力が高いレベルにあることを確認できた立ち上がりで、ここ数試合中盤センターに入ったメイコックの悲惨さをもう見ずに済むんだなという安堵。
そんたポスト……な感慨に耽っていた前半15分、苦し紛れのクリアボールをスコット・ウィルソンが相手DF(5番だったかな?)に競り勝ち、同じく競りに来ていた相手GKの肩口を抜くシュートで同点。

両チームともキックラッシュライクな戦い方の癖して長いボールをポンと放られるのに弱いというのはリーグ2らしくて楽しい限り。
その後はお互いキックラッシュは控えてビルドアップの道筋を作ろうと試行錯誤の時間が続く。

我らがシルクメンはというと、いい感じでボールは回せるもののサポートの仕組みが出来上がっていないようで嫌な位置でのボールロストばかり。
特に目立ったのは中盤センターのマイケル・ローズのトラップ際の弱さ。
キックラッシュ続けておけばいいのにな……
それでも最終ラインからボールを繋ぐ意識を失わないシルクメン。
あぁほらケルハーのパスミスが奪われてあぁ…よかっ……
あぁほらキャメロン、その横パスはあぁ……え……PK??
最終ライン右サイドで嵌められたCBネイザン・キャメロンが苦し紛れにセンターに戻したボールは赤いユニフォームへ……
GKオハラがここは判断よく詰めるも相手を倒してしまいPKの判定。
これはどうみてもダイブなのだけれど……
もちろんリーグ2にVARはありませんので覆りません。
Chris Porterに難なく決められて1-2で前半終了。

後半は頭から選手の入れ替え。
右SBとして存在感も薄く1失点目の間接的な要因を作ってしまったホッジキスに替えて新加入のザック・ジュールズ。
右利きなのに左SBで過剰なタスクを負わされ続けたウェルチ=ヘイズを右にまわしてジュールズを左SBへ。
これが左サイド守備の安定感と右サイドからのビルドアップにかなり上手くハマったのは監督の手腕。
特にジュールズの高さと速さはこのレベルにはもったいないくらい。

この日はソル指揮官も早めに動いてきましたね。
62分には左SHコビー・アーサーに替えてエースポストマンことハリー・スミスを投入して前線でポイントを作り、69分には右サイドでサボりまくりだったエヴァンスに替えて新加入のリアンドロ・マーティスを入れて右サイドの再活性化と今日は”当たる”交代策。
74分、再度活性化された右サイドで相手守備網を切り刻んだリアンドロが獲得したコーナーキック
マイケル・ローズが蹴ったボールはそのままゴールに向かい、ポジショニングのズレていた相手GKがなんとか飛びついてキャッチするもそのままゴールの中へ消えていった……
このシーンはなかなかシュールで笑えた。
一応プロのくせにそんなことなる?
アレックス側はその時近くにいたネイザンに押されただの抗議してたみたいだけどこちらもVAR無いので覆らず。
よく見てみるとGKが空中で一度こぼしたボールをネイザンが少し足に当てて押し込んでるんだね。
まぁでも最初にGKが触った時点でゴール方向に飛んでる以上、ネイザンが触らなくっても吸い込まれたと思います。残念でした。

この日は終始赤いユニフォームの選手が滑って転んでもファールがもらえる様なアレックス寄りの判定ばかり。
フラストレーション溜まりつつ迎えた終了際、アディショナルタイムは5分の表示。
94分頃、赤ユニのハンドが見逃されて流れて赤ユニCKを獲得。
それを綺麗に決められて万事休す……
センターサークルで再開のホイッスルが鳴った時点ですでに95分を過ぎていたんだもの。
でもリース・コールは諦めていなかった。
アレックスのゴールセレブレーションの間ずっとボールを脇に抱えてセンターサークル待機。
主審が戻り次第すぐに再開できるようにね。魂だよ。負けねぇよっていうね。いつ試合終了の笛がなるかっていう緊張。
再開後すぐに攻め立てるシルクメン。
放り込む…GKキャッチ……いや、転んでる!ボールこぼしてる!!
スコッティ拾った……どうする?戻そう。そうだ!ジュールズに戻せ!
ジュールズのクロス…弾かれる……!
ローズ拾う…シュート!あぁ弾かれた!
お!コール拾う、ンタンブウェに縦パス、いいぞ…前を向く、あぁボールロスト…!!
ボールは?コール?!コールの足元!ダイレクト…!入った!入ったぁああ!!!

たかだか同点、たかだかリーグ戦のひと試合の同点劇。
それでもやはりチェシャーダービー、やはり上位相手の劇的同点弾。
これは夜中でも叫ぶよね。
いたしかたない。

リース・コールのゴールセレブレーション中に、同点弾が97分だった咎でアレックスサポがピッチに乱入しシルクメンサポーターと軽く殴り合いしつつもおとなしく戻るなど、これまたなかなか見られないシーンを堪能できました

ショートハイライトは以下から